こんにちは!MediConnect薬剤師の矢野です!
本日は、大人気シリーズ「ベトナムの市販薬紹介」です!
これまでご紹介してきたお薬についてはこちら↓
- ベトナムの市販薬紹介 @Ameflu → 風邪薬(総合感冒薬)
- ベトナムの市販薬紹介 @Loperemid 2mg → 下痢止め
- ベトナムの市販薬紹介 @Gimfast new 180 → 抗アレルギー剤
- ベトナムの市販薬紹介 @Leopovidone Gel → 傷薬
- ベトナムの市販薬紹介 @ Efferalgan 500mg → 解熱剤
- ベトナムの市販薬紹介 @ A.T Ibuprofen Syrup → 小児用解熱剤
- ベトナムの市販薬紹介 @ Siro (Syrup) Theralene® → 痒み止め(飲み薬)
- ベトナムの市販薬紹介 @ Crotamiton Stella 10% → 痒み止め(塗り薬)
今回は、ベトナムでもよく使われるEsomeprazol 20mg(エソメプラゾール)胃薬を紹介します。
薬局に行って「胸焼けがする、口の中が酸っぱい感じ」と説明すると勧められるお薬です。
ベトナムでは一般的な薬ですが、日本ではあまり知られていないお薬です。どんな成分が入っているのか、その特徴と飲み方を解説していきます。
この記事でわかること
概要・価格
【Esomeprazol 20mg】

ベトナムで胃酸の分泌を抑える薬として、一般的に使われている薬です。日本での取り扱いは承認されていません。
ハードカプセルになっていて、10錠1シートが10シート入っています。
お値段は、90,000 VND。これまたやすい!!!
カプセルのお色味どぎついですが、意味はありません。
有効成分
- ベトナムの薬 →エソメプラゾール 20mg
- 日本の医療用医薬品 → ネキシウム 20mg (エソメプラゾール 20mg)
- 日本の市販薬 → なし
ベトナムでは一般的に薬局で買えますが、日本で手に入れるためには、必ず処方箋が必要です。また、この成分の市販薬は日本にはまだありません。
エソメプラゾールは、PPI(プロトンポンプインヒビター)と呼ばれる種類のお薬で、胃酸の分泌を抑える効果があります。
違う成分ですが、全く同じ作用(PPI)で胃酸を抑えるお薬、パリエットS(ラベプラゾール10mg)が、2025年6月から市販薬として新しく販売がスタートしました。しかし、要指導医薬品と言って、薬剤師の説明を受けてからでないと買うことができません。また、店頭での対面販売に限られていて、インターネット通販で買うことはできません。
今回ご紹介しているEsomeprazolは20mgですが、40mgという規格がベトナムには売られています。日本には40mgの規格はありません。10mgでも十分な効果が期待できますので、たくさん飲む必要はありません。
使い方と使用上の注意
Esomeprazol 20mgについて、お薬の説明書である添付文書をみますと、使い方は以下のように書いてあります(要約)。
- 胃食道逆流症(GERD)
- 逆流性食道炎の治療
- 逆流性食道炎の治癒後の維持療法
- ヘリコバクター・ピロリ感染の除菌(抗生物質併用)
- NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)使用者の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治癒・予防
- Zollinger–Ellison症候群(胃酸過多を伴う疾患)
色々難しいことがあいてありますが、胃酸分泌過多、逆流性食道炎の症状の方に主に使うということになっています。それ以外の専門的な使い方は、自己判断では行わないでください。
わかりやすくいうと、胃がムカムカする(胸焼け)、胃酸が上がってきて口が酸っぱい感じがする、ゲップや吐き気が続いている、といった症状に使います。
この薬、実は作用が強く、とってもよく効きます。
よく効くのに、子供にも使える薬で、比較的副作用が少なく、長期的に安定して飲める薬です。(自己判断での長期使用は避け、症状が続く場合は必ず医療機関を受診し、医師の診断を受けることが重要です)
他に飲んでいる薬があると、効き目が変わってくることがあります。抗うつ薬、抗てんかん薬、血液さらさらのお薬等、お医者さんにかかって飲んでいる薬がある場合は、必ず薬剤師に相談して下さい。
さて、ここで疑問に思う方もいるのでは?
なぜ、こんなに使いやすい薬が、日本では簡単に手に入らないのか?
理由は、その作用の強さにあります。
ひとつは、他の重篤な病気を隠してしまう可能性があります。
胸やけや逆流性食道炎の症状は、胃がんや食道がん、その他の深刻な疾患の兆候である可能性があります。胃酸が過剰に分泌されている「原因」がわからないまま、症状を和らげてしまうと、他に深刻な病気があっても見逃してしまう可能性があるのです。
もうひとつは、胃酸を抑えすぎることのリスクです。
この薬は、胃酸の分泌を強力に抑える効果があります。自己判断で長期利用してしまうと、胃酸が極端に減ってしまい、消化不良、栄養素の吸収阻害、骨粗しょう症のリスク増大といったことが起きやすくなります。
以上のことから、日本では、安易に使うのではなく、医師の判断と経過観察が必須となっているのです。
パリエットSが一般販売されたのは大きな一歩ではありますが、薬剤師としては、お売りするときに緊張が走ります笑 (要指導医薬品、第1類医薬品、濫用のおそれがある医薬品をお売りするときはいつも緊張しますが・・・)
おわりに
いかがでしたか?
今回のお薬は、胸焼けや胃酸過多の際に使うお薬の紹介でした。
よく効くからと自己判断で使い続けず、必ず医療機関を受診しましょう。
ぜひ、参考にして下さい
MediConnect
薬剤師 矢野
※本記事は、ベトナム在住の日本人の方が、
渡航経験者のインタビューも参考にしてください
*福岡市を拠点に、健康と美容をサポートするドラッグストア「MediConnect」です。皆さまの健康に寄り添い、真心を込めて、お薬、スキンケア化粧品、サプリメントをご自宅までお届けします。お悩みに合わせたご提案も可能ですので、

